マルサン与太話 #24 「6月6日被害者の会」


大変ご無沙汰しておりました。やあ、マルサンです。

去る6月6日(金)、ホールに騙されたスロッカス連中の阿鼻叫喚の中、株クラ界隈でも似たような事件が起こっていたのをご存知だろうか。

株式会社ispace(アイスペース)。https://ispace-inc.com/jpn/
2023年4月東証グロースに上場した、宇宙ビジネスを手がけるベンチャー企業。

上場直後に、民間では初となる月面着陸を目指した「月面探査プログラム HAKUTO-R」なるミッションを発表。

(特にここ日本では)他に類を見ないロマンあふれる事業内容が個人投資家の関心を集め、当時株価は大いに盛り上がった。

……が残念ながらミッションは失敗。

当然ながら株価は大暴落、「やはり日本企業の技術では無理なのか…」という失意も広がり、その後は誰もispaceのことを話題にしなくなった。

しかし、それから約2年後の2025年。

宇宙事業が順風満帆にいかないことは最初から分かっていたこと、一回くらいの失敗は想定範囲内であったのであろう同社は、約2年のインターバルを挟み「HAKUTO-R ミッション2」を発表。

そして、今年2025年1月15日に月に向けて再び探査機を打ち上げた。

打ち上げ後も、安定した航行状態の確立、月周回軌道への到達成功等々、数ヶ月ごとに報告される順調なマイルストーンに反応するかのように否が応でも株価も盛り上がる。


4月頭にはトランプショックで一時暴落したが、その反動もあってかその後はひと月あまりで555円から1460円まで約2.6倍の爆騰げ。

いよいよ着陸まで秒読み状態に入った5月中旬あたりから、早々に利確し十分に荒稼ぎをした機関投資家と最後まで夢を追う個人投資家とのせめぎ合いで株価は小康状態になり、ついに月面着陸予定となる運命の6月6日を迎えた。

日本の宇宙ビジネスの未来と夢、そして欲にまみれた投資家達の欲望を乗せたロケットは果たしてどうなるのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c934ffef388111376b4fcbe5544671c22ada404d

またもや失敗……。

同社は、途中で月面着陸船との通信が途絶え午前4時17分に予定していた着陸予定時刻を過ぎても通信の回復が見込めないことから、減速に失敗しそのまま月面に墜落した可能性が高い、と声明を発表。

この発表があったのは株式相場が始まる9時直前だったもんだから、ispace株は大荒れ大混乱。

前日までのPTS(夜間取引)では着陸成功への期待から買い優先だったが、発表直後に一瞬にしてストップ安。

9時に相場が開いてからも失望売りが止まらず売られに売られて、そのまま寄り付かず(値がつかず)6日の場は閉じた。

その後のPTSでも売りの勢いは止まらず、本コラム執筆中(6月7日)の段階でもストップ安気配をみせている。

このままいけば週明け月曜日も連続ストップ安になり、火曜日からは拡大ストップ安(※)扱いになる可能性が高い。
※ストップ安もしくはストップ高が2日連続で発生した場合、翌日からは値幅制限が4倍に拡大される

とにかく寄り付いて(値がついて)くれないことには売りたくても売れないから、逃げたくても泥沼にハマったままズブズブと沈んでいくだけという、まさに地獄絵図の様相を呈している。

ここまで書いてきた手前、私ももちろんispace株ホルダーだ。

ギャンブル株ってのは承知の上だったんで、コンプリート機能のないスマスロに金を突っ込む感覚で投資してみたものの、見事に狙いが外れ頭を抱えている。

酒でも飲まなきゃ正気でいられないので、ベロベロに酔いながらこのコラムを書いてるってわけ。

ここまでくれば毒を食らわば皿まで精神でどんなに下がっても売るつもりはなく、また何年後かに再チャレンジしてくれるまで我慢してホールドするつもりだが、それまで持ちこたえれるかどうか……。

そんな意味で来週の相場は大注目なわけだが、果たしてどうなることやら。

もし来週以降、私の音信が急に途絶えたりしたら、つまりはそういうことだ。
月面に墜落したとでも思ってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です