マルサン与太話 #22 「ハンチョウレシピ作ってみた!」

フリコブが送る新春特別小説ドラマ『北電師たち』season1。(脚本:松本ミゾレ 主演:なかじま)

一部界隈で話題沸騰中のこの作品に私も端役で出演しているが、これが息子にバレてしまい「いい歳して何やってんだよ!友達に知られたら恥ずかしいからやめてよ!」とフリコブ脱退を懇願された、やあマルサンです。
遅ればせながら皆様今年もよろしくお願い申し上げます。

さて今回のコラムだが前回に引き続きカイジネタ。

本作品では主役のカイジさながらに個性的な脇役が数多く登場するが、帝愛の地下強制労働施設でカイジと壮絶なチンチロ対決を繰り広げた大槻班長もその一人。

大槻班長は作品内でも屈指の人気を誇っており、スピンオフ作品「1日外出録ハンチョウ」まで連載されているほど。

ハンチョウは、1日外出券を使いシャバに出た大槻班長が様々なグルメを楽しむ、といった内容なのだが、作品内で取り上げられた料理のレシピ本が昨年度発売された。

それが、「1日外出録ハンチョウ公式男めしレシピ」。

ただのネタ本かと思いきや、さにあらず。
手軽なものから手の込んだ本格的な料理まで全36種類のレシピが網羅されており、どれもこれも実に美味しそう。
我慢できず、わりかし簡単なものを中心に実際に作ってみたので紹介したい。

大槻の無限ピーマン


まずは最もお手軽に作れる「無限ピーマン」から。
基本的な材料はピーマンとツナ缶のみ。レンジでサッと火を通して、鶏がらスープの素とゴマ油を混ぜ合わせ、仕上げに黒胡椒を振りかければ完成。

本当にあっという間に作れるが、それでいて味の方も中々。
シンプルゆえ想像の範疇の味ではあるが、それがまた飽きの来ない味とも言え、それこそ「無限」に食える。

飯のおかずはもちろんだが、お好みでラー油を加えると酒のお供にもピッタリ。
慣れればホンの数分で作れる手軽さなので、切らさないよう常に冷蔵庫にストックしておきたい一品だ。

【総合評価】
味 ★★★☆☆
お手軽さ ★★★★★
酒の肴度 ★★★★☆

大刻屋のオムレツライス


青春時代を過ごした錦糸町を数十年ぶりに訪れた大槻。
当時、貧乏な苦学生大槻の胃袋を支えてくれたのが町中華「大刻屋」。

学生には無言で大盛りサービスという心温まるエピソード、そんな大刻屋大将との忘れられない思い出の一品が「カニチャーハン」。
がしかし、大槻はなぜか「オムレツライス」という謎の新メニューを頼んでしまう……。

そんなわけでオムレツライスを作ってみた。

作り方は難しくない。普通にオムレツを焼いて、具にチャーシューと長ネギを加えて巻くだけ。

唯一のコツは、卵液に隠し味として味覇(ウェイパー)を混ぜること。

これだけで劇的に味が洋風から中華風に変化し、作中のとおり白米(ライス)が進む進む。
是非とも自身のレパートリーに加えておくべき一品と言えるだろう。

味覇(ウェイパー)がなければ、創味シャンタンなどでも代用可能。要するに中華風調味料なら何でもいい。

それと好みにもよるが、チャーシューと長ネギはオムレツに加える前にサッと炒めて軽く火を通しておくといいだろう。
その際に味覇(ウェイパー)を加えて軽く味をつけておくと、オムレツ自体の味が濃厚になり、さらに白米(ライス)が進むこと間違いなしだ。

【総合評価】
味 ★★★★☆
お手軽さ ★★★☆☆
白米(ライス)度 ★★★★★

海鮮丼いそののネギトロ丼ネギ多め

これは美味い。文句なしに美味い。
「ネギトロ、ネギ、海苔」という最強のトリオを温かいご飯に乗せただけでもパーフェクトなのに、そこにうずらの卵と豆板醤を加えるというチャレンジング精神も兼ね備えた一品。

作り方は至って簡単。メインの材料にタレ(酒、醤油、みりんなど)をかけ、うずらの卵と豆板醤をトッピングするだけ。

タイトルにもあるとおり、ネギは多めがより美味い。
私はネギのシャキシャキ感が好きなので大き目の小口切りにしたが、細かく刻んだネギをたっぷりかけてもいいだろう。

それと何と言っても、うずらの卵と豆板醤が実にいい仕事をしている。
大槻班長の言葉を借りれば、豆板醬の旨みと辛みが卵とマグロにいい具合でからんで、正に「美味さ倍づけ」。
店なら普通に2,000円くらい取られてもおかしくない美味さ。

辛さが苦手な方は、豆板醤よりコチュジャンの方がいいかもしれない。
豆板醤よりマイルドな辛さのコチュジャンのほうが海鮮に合う気がするが、この辺は好みの問題なので皆さんはお好きな方で試してくだされ。

【総合評価】
味 ★★★★★
お手軽さ ★★★★☆
店で出せる度 ★★★★★

最後に

最近のハンチョウは料理ネタが尽きたのかグルメシーンがめっきり減ってしまい、古くからのファンとしては少々寂しいものがある。

グルメギャグ漫画という新たなジャンルを切り開いた「1日外出録ハンチョウ」。
グルメシーンは減ってもストーリー自体は相変わらず面白いので、これからも末永く続いてくれることを切に願う。

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