やーまるの“知らぬわほっとけ” #7 「大人」

フリコブをご覧の皆さん、こんにちは。
いや、お久しぶりです。
むしろはじめまして。やーまるです。

それとなくサイト活動をサボっていたら年が変わり、いつの間にか冬も終わって春になっていました。

パチスロを辞め、タバコも辞め、酒も辞め、至極健全な人間となった僕は、どさくさに紛れてフリコブも辞めようとしていましたが、メンバーに引き止められてしまったので呪縛霊のようにひっそりと参加しています。早く成仏したい。

 

そんなわけで、特に生活に不満もなく、ただ漠然と日々を過ごしているもんだから、企画をしたり文章を書く原動力みたいなものは1ミリも湧き起こりません。

元々はパチスロに対する怒りや不満をぶちまけていただけで、そのパチスロが無くなってしまった今、伝えたいことなどないのです。
あ、パチスロはまだあるのか。僕が好きだったパチスロがなくなっただけでした。

とにかく、この文章も何か言いたいことがあって書いているワケじゃないから最終的に「何が言いたいの?」と聞かれても「別に」と答えるしかありません。ライク・ア・沢尻

一応それっぽい企画をたまに提案したり、グループのトークにちょびっとだけ参加して、やってる感を出してはいますが、実際には何もしていないのが現状。
そろそろフリコブメンバーに思惑がバレて「何か企画やりましょう。何でもいいんで書きましょう」と口うるさく催促されてしまうことでしょう。

人うるさく言われるのは嫌だし、どうにかロクに活動せずに上手いこと誤魔化せないかと考えてはいたものの、そんな名案が浮かぶワケもなく。
まぁ最悪文句を言われてしまったら、今流行りの「うっせぇわ」で逆ギレすれば良いという考えで落ち着きました。

「うっせぇわ」皆さん聞きましたか?

女子高生シンガーAdoがうっせぇうっせぇうっせぇわと息苦しい世の中やくだらない風潮を一蹴しちゃう巷で話題の大ヒット曲です。若者が世間をズバッと斬る感じがカッコいい。

ま、よくよく調べたら作詞作曲自体は24歳の立派な大人だったんですけどね。代弁者ってそういうことなの?

でも歳を重なれば誰もがそれだけで大人になれる訳ではないとは思います。
10代にでも立派な大人はいるし、還暦過ぎたって子供のまんまなんて人もいますから。

そもそも自分は本当に大人なのか?と問われたら精神的には全然まだまだ子供かも知れない。

 

 

ただ少なからず生きていると「あ、大人だな自分」と思う瞬間があったものです。

そんなことを考えている時点で全く大人じゃないんだろうけど、特に若い頃は節々でそれを実感していた気がします。

具体的に言えば例えば苦手だった物が食べられるようになった時とか、デートでお会計を奢ったり、初めて自分のお金でタクシーに乗った瞬間なんかもそうです。
一人でBarに飲みに行くようになった時も内心浮かれっぱなしでしたが、大人だなーと感じました。

ただ記憶を掘り起こしてみると、明確にハッキリと「あ、おれ大人だわ」と感じた瞬間があります。

 

 

あれは確か中学2年生の中頃でしょうか。
当時所謂非行少年だった僕は、生意気にもタバコを嗜んでいました。

同級生にほとんど友達がいなかった僕は、一つ下の幼なじみ的な後輩Aと毎日のようにつるんでは、勉強もせずプラプラと遊ぶだけのゴミカスみたいな生活を送っていました。

当時の僕は確か髪の毛をまっ黄色に染めた上にオールバックという、ハリーポッターのドラコ・マルフォイスタイルで、ガラだけは悪かったんです。中身は魔法で悪さどころかほとんどケンカもしないパンピー中のパンピーでしたけど。


[マルフォイ参考画像:参照元]

反抗期真っ只中で、相手が先生だろうが親だろうが先輩だろうが、誰に何を言われてもとりあえずNOから入る否定人間で、誰の言うことも聞かないことをプライドだと勘違いしていました。

 

そんなある日、後輩Aの友達である後輩Bの家に遊びに行くことになりました。

ゲームやったりカップめん食ったりみたいなくだらない遊びを飽きることなく続けられるのが若者なので、溜まり場を見つけたら入り浸るのがクソガキの常。

ダラダラと後輩の自室で過ごしていると、後輩Bがちょっとタバコを吸ってくると、自宅のトイレに籠もりました。
僕はもちろん後輩Aも一応タバコは吸いますが、中学生の分際で他人の家で堂々と吸うほどの度胸はなかったので我慢していました。

 

後輩Bが一服して部屋に戻ってきて間もなく、Bの母親が帰宅。
ものの数分でトイレがタバコ臭いことが判明したのか、すぐさま僕らがくつろいでいた自室に乗り込んできました。

そしてなんと室内を見渡し、僕を見つけるなり「あんたが吸ったんでしょ」と犯人扱いしてくるではありませんか。
なんという勝手な決めつけ。

確かに後輩二人は黒髪なのに対して、僕一人だけマルフォイですから目立つのはわかります。

ただそれだけの理由でよその子を疑うとは最低なクソババアです。
お宅のトイレでタバコを吸ったのはお前のところのバカ息子だと言うのに。

ババアはものすごい剣幕で「吸ったでしょ」と何度も何度も僕を問い詰めてきました。
僕も負けじと「吸ってません」の一点張りで応戦。

 

その間、後輩2人はだんまりを決め込んでいました。
後輩Aがフォローしないのはまだわかるけど、おいB、お前は犯人だし、相手はお前の母親なんだから吸ったのは自分だと何故名乗り出ないのか。それでもツッパリか。

そこから十数分間に渡って延々とババアの吸ったでしょ攻撃を喰らい続け、ついに精神崩壊寸前になった僕は心が折れてしまい遂に、

 

「吸いました」

 

の一言を無理矢理発せられました。

 

 

そしてババアは自供させたことに満足すると、真犯人を自宅に残して僕ら2人を家から追い出しました。推理小説だったら確実に殺されてるところです。

二十年経っても鮮明に覚えているあの時の悔しさ。
バカ親子に気を使って空気を読み、嘘の供述をした日の出来事です。

時々後輩Aと当時の話をして盛り上がるので今となっては思い出の一つですが。
今思えば、あの日、僕は大人になったんじゃないかと思います。

 

皆さんも大人を感じた瞬間があれば教えてください。
大人は忙しいのできっと読みませんが。

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