やあマルサンです。
連日、地球が壊れるんじゃないかと心配するくらいバカみたいな猛暑が続いている。
こういう時我々パチンカスはホールに行き涼を得る代わりに銭を失うわけだが、こうクソ暑いとそれもサービス料の一部だと考えれば納得はいく。
しかし一昔前のパチンコ屋では、今のサービスなんぞ裸足で逃げだすほどのマジキチレベルのサービスが行われていてな。今回はそれを紹介しよう。
席に座るだけで1万円ゲット
主に平日の閉店間際にこのサプライズサービスは行われていた。
「タイムサービスでーす!」と店員が突然やってきて、おもむろにガラス盤面を開けたかと思いきや、アタッカーやチューリップ等の他穴を手で強引に開き、そこへ玉をガラガラと放り込んでいく。
店員が手動でアタッカーにひたすら玉を放り込むというシュールな光景がしばらく続き、おおよそドル箱1杯分(昔のドル箱はデカかったので約2500~3000個)出たところでサービスは終了。
つまりタダで約1万円分の玉をゲットできるわけだ。もちろん即換金しても問題ない。
流石にこんな気前良すぎなサービスを定期的にやっていたら店が潰れてしまうので、このサービスは完全不定期で行われていた。
平日の閉店間際、客がパラパラとしかいないような状況で店長の気まぐれ的に行われていたので私も1回しか体験できなかった。
しかし運よく遭遇できればメチャクチャ嬉しかったこのサービス。当たってもいないのに下皿からジャラジャラと玉が溢れでてくるというあの異様な光景は今でも瞼に焼き付いてるなぁ。
狂気のポイント
来店ポイントの類いを行っているホールは今でも多数存在する。
しかし貯めたポイントで何するのって言っても、せいぜい日用品に交換といった運用がほとんどではないだろうか。
しかし当時私が通っていたホールの来店ポイントサービスはマジで常軌を逸していた。
来店毎にポイントシートにスタンプを貯めていき、ポイントに応じて受けられるサービスを選べるというスキームは至って普通だが、このサービス内容がとにかく激アツすぎた。
もちろん数ポイント程度で使っていては大したサービスも受けられない。
しかし、数ヶ月コツコツと来店し続けシートMAXまで貯めた時の恩恵は、なんと好きな台の「激甘クギ台 or 設定6」を一日中打てる権利。
スロットの設定6も捨てがたいが、当時我々の間で流行っていたのはズバリ「ホー助くんDX(平和 1997年)」狙い。
連チャン権利モノとして名を馳せ今でもリバイラル機が作られる人気台ホー助くん。
※ゲーム性に関しては以下参照
https://youtu.be/n0YPKCb5s-k
回転体を利用してデジタルを回すアナログ仕様ゆえに釘調整が回転率に与える影響は非常に大きいため、このポイントサービスの恩恵を最も受けられるというのが理由だ。
しかもこの釘調整がホントにハンパなかった。
“開いている”というより、“曲がっている”もしくは“折れそう”と言ったほうが正しいくらいのゲーセン釘。
そんなバカ甘調整なもんだからパカパカと回転体に玉が飛び込んでいき、必然的にデジタルはグルッグル回る。
このマシンの最大の魅力は、ハネ開放時間が長くなる大当たり終了後の連チャンゾーンなんだが、「そんなの関係ねぇ」とばかりに通常時でもひっきりなしに回りまくる。
さらにこのサービスの真の凄さは“営業中にクギの再調整をお願いできる”ところ。
「何言ってんのマルサン」って思うかもだが、まあ聞け。
「見た目には開いてるけど思ったより回んねぇ」と感じた場合、店員を呼んで釘をいじってもらえる、というとんでもオマケルールもあったのだ。(ただし一日1回だけ)
これを頼んだ時、店員が調整用ハンマーとかではなく釘を指でグニャっと曲げて「お客さん、こんな感じでどう?」って聞いてきて、「うんOK。いい感じでハネに寄るようになったわ」といった感じで交わされたちょっと普通じゃない会話は忘れられない。
まあそんなもんだからハッキリ言って負けようがない。
10万勝ちはザコ扱い、20万で普通、30万ブッコ抜いたっていう猛者もザラにいた、まさに狂気のサービスだった。
店内換金
最後はホール内で非合法的にまかり通っていた裏サービスの話し。
当時、平和の保留玉連チャン機「プリンセス物語」を打っていた時のこと。
調子よく連チャンを重ねドル箱を積み上げていた時、突然となりのオッサンから声をかけられた。
「ニイちゃん、1箱くれんか。7000円でどうだ?」
ビックリしてその時は「もう帰るんで」とか適当に言って断るも、よくよく色んなパチ仲間から聞いてみると、これはそのホール内で行われていた客同士の換金行為だということが分かった。
普通に2500個の玉を貸りると1万円必要だが、換金時は当時2.5円交換が主流であり、貯玉システムも当然ないため、通常通り換金しても1箱(約2500個)6250円程度にしかならない。
しかし客同士で横流しをすれば、売る方は通常より割増しで換金でき、買う方は安く玉を貸りられるウィンウィンの取り引きというわけ。
もちろんこれはいくら過剰サービス隆盛の当時と言えどグレー中のグレー。というか真っ黒。
客同士でこんなことをやられていてはホールとしては売上が上がらずたまったもんじゃない。
当然、ホール側として許可はしていない。が、暗黙の了解でまかり通っていたのは事実であり、ホール内では札が飛び交い堂々と玉の売買が横行。
それを見ても店員は見て見ぬふりという破天荒すぎる裏サービスだった。



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