絶対焼かない宣言実施中の松本です。
いや~終わりましたね、参院選。
みなさんはちゃんと投票行きましたか? 行ってない? そうですか。それもいいでしょう。
前回の参院選では、パチンコ業界が突然、雨後の筍のようにいっせいに「おだち」「おだち」とお祭り騒ぎでしたね。
パチ7の編集長なんて「初めて投票行きました」と、おだち源幸候補に一票を投じたことをTwitterでも発言していました。
これまで選挙に足を運ばなかった人すら動かしたわけで、そういう意味ではパチンコを取り巻く環境に息づく人たちにとっては一定の期待をされていたのでしょう。
結果は惜しくも……といったところでしたが。
それから3年。
今度はパチンコ業界のそうそうたる面々が、おだち氏ではなく木村よしお氏を神輿として担ぐこととなったわけですね。なんか唐突だな、という感が凄かったけど、今日まで敢えてそんなにSNSでも話題にはしなかったところです。
でも結果出ちゃいましたんで、今日はその話をしようかなと。
「遊技ルネッサンス」ならず
木村よしお氏の政策については、当人の公式サイトに明るいところです。
ベーシックインカムの導入。幼児保育無償化。金融福祉の導入。
医師の働き方改革の規制緩和(この内容で炎上してましたね。これが票田を逃したのかもね)。
と、色々と掲げる政策がある中で、パチンコについて「遊技産業ルネッサンス」という謳い文句が。
これだけタイトルが不明瞭で、説明も完結。
ルネッサンスとは復活・再生を表します。遊技産業にはストレスを解消させ、明日への生きる勇気を与える力があります。「遊びをもっと豊かなものにし、社会を元気にいたします。」
と、落ち目の遊技産業にスポットライトを当てるという趣旨の発言だとは分かるものの。抽象的なルネッサンスという表現に、僕などは具体的な文字化がないんじゃ支持されようがないのでは? と思っておりました。
同じような人も多かったでしょう。
実際どんなルネッサンス期が到来していたのかちょっと興味はありますけど、もはや後の祭り。
神輿を担ぐ人が普段上から目線なのに、今だけ丁寧に投票お願いされても…
今回の木村推し。業界の人たちは大いに盛り上がっていた様子ですが、傍から見るとおだちさんの時と比べると、熱量はそんなに変わらないか、ともすると業界の中の人でもあまり話題にしない様子が散見されました。
それでも熱く、連日「木村木村」と連呼するインフルエンサーみたいな人とかはいましたね。
でもなんかこう、木村よしお支持を訴えるうえで、普段から不要な上から目線というかちょっと高圧的な感じの発信をしてきた人たちが、この参院選にかかっては「業界の未来のためにみなさんも一考いただけますと」みたいなノリになっていたのが鼻についたんですよね。
これはあくまでも僕の私見なので、みなさんはそうではないとは思いますけれども。
パチンコ関連、それはどうだったかと言うと正直「いつもうるさい人たちが今日もうるさい」でしかなかったんじゃないかと思うんですよね。これはあくまでも私見なので以下略。
大多数の有権者にとってパチンコのルネッサンスは消去法で行けば真っ先に消すべき要素。それはパチンコユーザーとて同じこと
それと、これはいちユーザーの意見ですが、パチンコ業界のルネッサンスというふわふわしたお題目って、その他の政策群と比較するとマジでどうでもいいワードなんですよね。
パチンコがなくなって困る人と、育児に関する補償や将来の年金はがされて困る人、どっちが多いのかって話で、だからこそ一般票に期待をできないから、業界は結託するしかなかった、と。
そもそも議論するような題材として選ばれない。一般的に。
内々での結束が大事だと訴える方もいたわけですけども、やっぱり票田としては「うう~ん」なわけだし、一般のユーザーにしてみると、パチンコの存亡云々とかもたしかに気になるけど、どうせ投票するならパチンコというマクロな括りに縛られるのもバカらしいと、当然思うわけですよね。
パチンコユーザーはホールでパチンコ依存症かもしれないけど、投票するにあたっては、各々の信条を持つことだってあります。遊技業界の未来のための投票と、自分の生活や政治信条を委ねる投票。天秤に掛ければ後者が重いのは当然です。
こういう当たり前の事情があるので、パチンコ業界の未来のための大選挙戦にユーザーを巻き込むってのは、前回のおだち氏の時と併せて、実はマジで難しい。
しかもガチのヘビーユーザーは投票日だろうが朝からホールにいるわけで。
熱心なファンほど、比例に「木村よしお」と書かないんですよね。これホント、選挙をブッチしてまでも朝の抽選を優先する依存症にさせるほどユーザーを引きずり込んできたパチンコ業界最大の失敗かもしれませんね(笑)。
あと、参院選直前になって業界人がバタバタ焦ってて「これは無理でしょ」感が凄かった
それと、これは3年前のおだちさんのときもそうだったけど、パチンコ業界に人が選挙の大切さを説くの、いつも急なんですよね。選挙があるぞ、今度はこの候補を応援するぞ、さあみんな一緒に応援しよう! というチャートがちょっと急で、支援する立場の人たちが意思を一本化できないまま投票日当日を迎えちゃってる節あると思います。
分かります。そもそも足並みがそろわないことこの上ない業界だし、その足並みがそろわないことでパチスロが今の有様なので仕方ないんですけども。
結果、当落線上ギリギリまでもつれ込んだのは凄いことですが、恐らくそこまでの接戦になった原因は、木村さんを立てるにせよ誰を立てるにせよ、とにかく参院選になったら遊技業界の未来のために結束しようねという意思が業界で醸造されなかったところにあると思います。
普段から選挙戦直前になってのあの熱量の、1/10でいいから業界内で提示していると、一枚岩になれるかどうかはともかく、業界の意識も違ったんじゃないかと思うんですよね、かなり惜しいとこまで行ってただけに、余計そう思います。
それこそ、「パチンコ日報」っていう業界人にとっては割とよく知られてるブログあるんですけど、そこでは常日頃から業界の未来のためにああでもないこうでもないと苦悩する業界の様子をアップしたりもするのに、参院選絡みの記事なんてほぼほぼなかったですからね。
まあ、敢えて触れないという選択もあるわけですが、それにしたって普段から未来が云々言うんだったら触れないなんてありえないわけですが。
こういう部分で意思統一ができないというか、行くべきところでみんなで一致団結しないというか、なんかもったいないなぁって思いました。
あと、Twitterでパブサすると、比例で木村よしおって書かないといけないのに、比例の仕組みをそもそも理解してないから無効票を入れちゃったという声が複数ありました。
↑こういうミス、マジで勿体ないぜ!
選挙に行くことも大事だけど、いい大人なんだから選挙に行く前にちゃんと下調べしようぜ!
長くなって、もう書きたいこと書いちゃったので今回は以上です。



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